1966年東海大学の創設者の松前重義博士は、日本対外文化協会の初代の会長に就任し、民間レベルでのソ連、東欧諸国との交流活動を手がけることになりました。
翌1967年に駐日ブルガリア大使 ナチョ・パパゾフ氏一行の東海大学訪問を皮切りに、研究者、学生レベルでの交換留学を通じた交流が始まり、東海大学と東欧圏との民間学術交流が事実上スタートしました。その後、1969年のブルガリア人民共和国政府、1974年のソ連邦モスクワ大学、1981年のドイツ民主共和国フンボルト大学との学術協定の締結が今日の密接な交流の原点となりました。特に1977年に学内にソ連・東欧地域を理解し、これらの地域との学術での交流、経済、教育、外交に将来的に貢献できる人材の育成を目的に『東欧課程』創設の構想が学内に生まれ、当時の文学部長の尚樹 啓太郎教授を中心に組織化されたプロジェクトチームの活動の結果、1979年4月に文学部文明学科内に小船井文司教授、藤 盛美郎講師を初代の教員スタッフとして招請し、『東欧課程』が誕生しました。
1980年代半ばから終わりには、東欧課程内では、他大学にはないロシア語、ブルガリア語、ポーランド語、チェコ語、セルボクロアチア語を個別に学ぶクラスが誕生しました。英語はもとより、ロシア語を必修として、東欧のスラブ語を学びながら、歴史、哲学、文化、キリスト教史、現代史に触れる機会を与え、より深化したものを求める学生には、交換留学制度の機会を与え、多様な業界で必要とする人材を創出していく機能を東欧課程は保持することができました。しかしながら、その後、ベルリンの壁の崩壊、欧州での社会主義体制の終焉、EUの東欧への拡大などの歴史的な変化点の発生や学内の諸事情もあり、東欧課程は1997年には、文学部文明学科東ヨーロッパ文明コースに改組され、2001年4月には、文学部ヨーロッパ文明学科に再改組されることになりました。
一方、東欧課程および、その流れをくむ卒業生は、すでに800名を超える規模になり、2009年3月、藤 盛美郎先生(現:東海大学名誉教授)のご退職を機に、東欧課程の卒業生は、同窓会を立ち上げ、2010年6月には、大学同窓会の中で文明系の唯一の公認同窓会組織として『東欧会』は承認を受け、恩師と卒業生、そして、学生さんやロシア、東欧関係の方々を繋ぐ組織として現在に至っております。
東欧課程の創設の際、いつの日か、ソ連、東欧で活躍する人材が卒業生の中で、出てきて欲しいと小船井先生が話しておられました。近年、東欧会の会員である卒業生の進路に触れるにあたり、外交、産学の実に多様な領域で、鍵となる存在感を示し、活躍をされている卒業生がさまざまな職種で活躍をされていることは、紛れもない東欧課程の成果であると思います。
われわれ東欧会は、東欧課程で培い育んだものを将来の世代に繋いでいけるように努め、
さらに大学の成長と発展に活かして行くように今後とも同窓会活動に積極的に参画して
参りたいと考えております。
2019年6月22日
東欧会 会長 倉知徳幸 (第3期 1984年度 東欧課程卒業)
役職 | 氏名 | 卒業年次 |
---|---|---|
会長 | 倉知徳幸 | 第3期 1984年度 |
副会長 | 手嶋健太郎 | 第2期 1983年度 |
副会長 | 大杉 圭 | 第13期 1994年度 |
事務局長 | 折原邦男 | 第7期 1988年度 |
理事* | 押本明子 | 第1期 1982年度 |
幹事 | 小野早苗 | 第2期 1983年度 |
東海大学同窓会代議員 事務局幹事 |
東 昇* | 第13期 1994年度 |
事務局幹事 | 道工桃子 | 第6期 1987年度 |
事務局幹事 | 後藤道祐* | 第13期 1994年度 |
事務局幹事 | 溝原広子 | 第17期 1998年度 |
事務局幹事 | 加藤晶子 | 第20期 2001年度 |
事務局幹事 | 梅村良恵 | 第24期 2005年度 |
第T章 総則
第1条 本会会則は東海大学文学部文明学科東欧課程同窓会と称し愛称を東欧会とする。
第2条 本会の本部・事務局を神奈川県平塚市北金目4−1−1東海大学文学部ヨーロッパ文明学科内に置く。
第3条 本会は会員相互の親睦と交流を図り、母校および東欧課程の発展に寄与することを目的とする。
第U章 会員
第4条 本会は東海大学文学部文明学科ヨーロッパ専攻東欧課程及び文明学科東ヨーロッパコース卒業生及びヨーロッパ文明学科卒業生の希望者を会員とする。
第5条 母校文明学科ヨーロッパ専攻東欧課程及び文明学科東ヨーロッパコースの元教職員及びヨーロッパ文明学科の教職員を特別会員とする。
第6条 本会に役員および、代議員の推薦によって名誉会長・顧問および特別会員を置くことができる。
第7条 ヨーロッパ文明学科の在校生の希望者は準会員になることができる。
第8条 会員が本会員の名誉を著しく傷つけたと認められるときは代議員の議決によって除名することができる。
第V章 役員
第9条 本会に次の役員を置く。
1.会長1名。2.副会長 若干名。3.事務局長1名。
4.幹事 若干名。(1)総務担当(2)広報担当(3)財務担当(4)書記担当
5.監査 若干名。6.代議員 原則として各年度毎に1名か、2名。
第10条 役員の任務は、次の通りとする。
1.会長 本会を代表し会務を統括する。
2.副会長 会長を補佐し、会長に事故ある時は、これを代行する。
3.事務局長 本会の運営を円滑にするための事務を統括する。
4.幹事 (1)総務担当 総務は、会員の連絡及び会員名簿の管理を行う。
(2)広報担当 情宣活動業務を行う。
(3)財務担当 本会の会計業務を行う。
(4)書記担当 会務の記録を行う。
5.監査 会計及び財務を監査する。
6.代議員 会員を代表し重要事項を審議する。
第11条 役員の選出は次の通りとする。
1.会長は代議員の互選により選出し、総会の承認を得る。
2.副会長は会長が指名し、代議員会の議を経て、総会の承認を得る。
3.事務局長は会長が指名し、代議員会の議を経て、総会の承認を得る。
4.幹事は各役員毎に会長が指名し、代議員会の議を経て、総会の承認を得る。
5.監査は代議員会で選出し、総会の承認を得る。
6.代議員は原則として卒業年度毎に選出する。
第12条 役員の任期は次の通りとする。
1.役員の任期は2年とし、再選を妨げない。
2.役員に欠員のあるときは補選し、任期は前任者の残任期間とする。
第W章 会議
第13条 総会は次の通りとする。
1.定期総会は1年あるいは2年に1度開催する。
2.代議員会が必要と認めたときは、臨時に総会を開催する。
3.総会の決議は出席会員の過半数により承認される。
第14条
1.幹事会:三役及び幹事により構成され、会長の招集によって臨時開催し、本会の会務を実行する。
2.代議員会:
(1)三役:幹事及び代議員により構成され、会長の招集によって本会の重要事項を審議し、総会にはかる。
(2)議決は出席役員の過半数による。
(3)役員の過半数が開催を要請した場合は、会長は代議員を招集しなければならない。
第X章 事業
第15条 本会は第3条の目的を達成するために次の事業を行う。
1.会員の日常の連絡、交流、福祉、厚生、研修などの諸事業。
2.母校ヨーロッパ文明学科に在籍する学生の内外における諸活動、行事の支援。
3.東海大学同窓会・校友会を通じて本会及び母校の発展を促進する為の諸事業。
4.同窓会の開催。
5.その他,本会の目的を達成する為の事業。
第Y章 支部
第16条 代議員会の承認を経て、支部を設置できる。
第17条 支部を設置した場合、直ちに支部の会則及び役員、会員名簿を付して本部へ報告するものとする。支部に変動ある場合もこれに準ずる。
第18条 支部長は本会の代議員となる。
第Z章 入会金・会計
第19条 本会の運営は入会金・寄付金及びその他の収入による。
第20条 入会金は、入会時に徴収する。
第21条 入会金は理由の如何に関わらず、返却しない。
第22条 毎年4月1日より翌年3月31日迄を会計年度とする。
第23条 予算及び決算は、監査を受けた後、代議員会を経て、総会の承認を得なければならない。
第[章 付則
第24条 本会則の改正には、代議員会において出席代議員(委任状を含む)の三分の二以上の同意を得なければならない。
第25条 本会則は、2009年4月1日から施行する。
附則
2011年2月20日 一部改正
2013年2月23日 一部改正
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東海大学湘南校舎
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TEL 0463-58-1211 内線番号4565
※東欧会へのお問い合わせは下記アドレスにお願いいたします。
tououkai_tokai@yahoo.co.jp